Q.どのような仕事をされていますか?
米の可能性を追求し生産拡大を目指す
ひと口に米と言っても、「ごはん」として食べる主食用のうるち米のほか、日本酒造りに使われる酒造好適米、包装もち・おかきなどに使われるもち米等に大別されます。さらに米粉用米、家畜飼料向けの飼料用米、酒類および冷凍米飯等に使用される加工用米、海外向けへの輸出用米等、用途は多岐にわたっており、私が所属している原材料課は主食用(ごはん)以外の用途における集荷販売を主な業務としています。人口減少などにより、主食用の需要量が減少していく中、水田を維持していくためには主食用途以外でのコメ生産を拡大する必要があります。そこで各品目の実需動向や産地ごとの特徴をふまえて、国と綿密に協議をおこない「需要に応じた生産から生産者手取りの最大化」ができるように取り組んでいます。
その中で私の主業務は、酒造用米、飼料用米、輸出用米の実績管理や現場で生産・営業推進するための基礎資料の作成、情勢分析などです。米をめぐる情勢が変化する中では、各品目の状況を集約し、素早くフィードバックしていくことが求められます。また飼料用米など用途が限られた品目には国の助成制度が定められており、各県から寄せられる様々な問い合わせについて、課内の先輩方や農林水産省とも確認しながら応対しています。誤った情報を提供してしまうと生産者の方々まで大変な迷惑をかけてしまう恐れがあるため、体系立てて理解したうえで丁寧に説明するよう心掛けています。