Qどのような仕事をされていますか?
細菌と寄生虫検査の最終確認や検査精度の管理を担当
家畜衛生研究所は、家畜を病気にさせない「予防衛生」という観点から、畜産農家の生産性向上と畜産生産物の安全性確保に取り組んでいます。次の3部門、①疾病予防のための技術・商品開発を行う研究開発室、②家畜の衛生検査を行うクリニックセンター、③農場での生産指導を行うクリニック分室に分かれています。私が所属するクリニックセンターは、全国のクリニック分室の獣医師と連携して、全国各地の農場で採取した材料を検査しています。検査数は年間約20万検体であり、家畜衛生検査では全国1の規模といわれています。
私は獣医師としてクリニック検査の中でも、細菌と寄生虫検査を担当し、検査員が実施した検査結果の最終確認を行っています。さらにクリニックセンターでは検査精度の維持・向上のため、鶏卵サルモネラ属菌試験に関して国際的な外部認定規格であるISO/IEC 17025:2017を取得しています。この認定を維持していくために、技術管理者として検査精度の管理を行っています。