Q.どのようなお仕事をされていますか?
日々、最前線で生乳の適切な需要調整に取り組む
酪農部は、酪農家からお預かりした生乳を、乳業者へ販売する部署です。生乳は毎日生産される一方、腐敗しやすく貯蔵性がないため需給調整が必須となります。そのため、生乳の需給バランスを全国域で調整しています。需給調整により製造された業務用牛乳やバター、脱脂粉乳といった乳製品を食品・飲料メーカー等へ販売することにも取り組んでいます。また、酪農生産基盤対策の取り組みを行うなど、酪農家・乳業会社の経営安定に努めています。その中で私が担当するのは、東北、関東、北陸の生乳を、適切に需給調整を行い、乳業者へ販売すること。生乳は、季節や地域、天候、曜日等様々な要因で需給が変化する農産物ですから、日々、最前線で産地と乳業メーカーの間に立ち、架け橋となるべく業務を行っています。
実は、私が生乳課に配属になってすぐにコロナ禍になり、外出自粛による需要の減少が原因で生乳需給が余剰になりました。そのため脱脂粉乳、バターなどを製造する工場は、連日フル稼働の状況でした。その対応に追われましたが、上司や同僚が最大限協力してくださいました。また業界を挙げてのプラスワンプロジェクトや、指定団体、乳業各社の協力もあり何とか生乳を廃棄することなく乗り切ることができました。酪農部だけでなく、各関係各所との結びつきを実感するいい経験になりました。