Q.どのような仕事をされていますか?
肉牛の集荷、販売の業務などを通して農家を支援
茨城県本部畜産部は畜産課と畜産直販課の二課体制になっています。畜産課は牛・豚の2チームに分かれ、生産者が肥育した肉用牛や豚を集荷し、食肉市場への出荷および販売業務、畜産農家の子牛導入の調整を行う業務、生産者への種豚導入の推進などがあります。一方の畜産直販課では、量販店やeコマース、ギフト向けへの畜産物販売推進や、外部企業への取扱いに係る推進、商品供給の調整、商品開発などを行っています。私は生産者からの肉牛の集荷および販売を行う肉牛業務を担当しています。肉牛の生産フローには、子牛の繫殖を行う繫殖農家と、子牛を導入し肉用牛として飼養する肥育農家が存在し、繁殖農家は生産した子牛を出荷し、肥育農家はその子牛を購買し、自分の農場で出荷時期が来るまで肥育します。私の業務は主に肥育農家と接することが多く、集荷業務では月毎の牛の出荷計画を作成するために、各農協へ出荷申込の取り纏めを依頼します。その後、各農家からの出荷希望を取り纏め、出荷計画を作成し、出荷先の市場や生産者、農協などの関係者と共有を図ります。販売日当日は市場に入り、販売対応も行っています。基本はセリでの販売となり、格付が上位なものほど良質な枝肉であるため、生産者の方々は常に自分の出した牛がどうであったか気にされます。セリ中は上場した枝肉の詳細な情報や販売単価が一頭ごとに表示されるため、その内容を記録し、販売結果を生産者や他関係者へ報告します。報告の際は販売金額だけなく、再度枝肉の状態などを説明し、何が良かったのか、何が悪かったのかをフィードバックして生産者と一緒になって、今後の牛の育て方や販売についての対策を考えます。