ZEN-NOH Recruiting

PEOPLE

AGRI TRADERS

坂本 梨果子
RIKAKO SAKAMOTO

本所
畜産生産部 家畜衛生研究所
2020年入会

  • #全国
  • #畜産・酪農

家畜疾病の予防を通して、畜産農家の生産性向上を支援

Q.どのような仕事をされていますか?

牛・豚などの家畜疾病の予防や飼養管理の指導

家畜衛生研究所は、家畜疾病の予防(予防衛生)という観点から、畜産農家の生産性向上と畜産生産物の安全性確保に取り組んでおり、次の3部門、①農場の衛生対策に活用される資材等(ワクチン、機能性飼料、衛生検査手法など)の開発と疾病の基礎研究を行っている研究開発室、②家畜の衛生検査を担うクリニックセンター、③農場での生産指導を行うクリニック分室に分かれています。クリニック分室は全国に5か所あり、各地域で農場対応にあたっています。各分室に所属する獣医師は畜産農場を訪問し、家畜の飼養状況を確認したり生産者から管理状況を聞き取ったりして農場の状態を把握し、クリニックセンターで実施した衛生検査結果と併せて、より適切な衛生プログラム・飼養管理となるよう提案しています。私は北日本分室に所属し、東北地域の主に牛・豚農場を担当しています。担当農場を定期的に巡回して、健康チェックのための衛生検査等を行い、衛生プログラムの改善や季節に応じた飼養管理を提案することでストレス軽減に努め、病気を未然に防いでいます。また、病気が発生してしまい、「子牛の下痢が多発している」「咳をする豚が多い」などといった時にも農場を訪問して現場の状況を正しく掴み、衛生検査も活用しながら最小限の被害で終息するように対応策を提案しています。

Q.仕事のやりがい・面白さは?

畜産生産者の方々からの感謝の言葉が励みになる

まだまだ経験が浅いですが、これまで一番嬉しかったのが、疾病で困っている農場への対応がうまくいき、感謝されたことです。哺育子牛の呼吸器病が多発している農場へ伺った際、哺乳器具の洗浄や牛舎の消毒に課題があると感じたため、それらの方法の改善を提案しました。また、衛生検査結果をもとにして治療薬・ワクチンの使用についてもアドバイスをしたところ呼吸器病の発生が少なくなり、生産者の方々から感謝されたことを鮮明に覚えています。農場を何度か訪問するうちに生産者の衛生意識が高まり、以前よりも手間をかけて子牛と接している様子がうかがえて嬉しく思いました。また、仕事で関わりのある生産者のお肉や卵がスーパーの店頭に並んでいるのを見ると、農場から食卓までつながっていることを実感し、食にかかわる業界で働くやりがいを感じます。

Q.全農の魅力はどんなところですか?

多くの専門家が在籍するなど「学ぶ」には絶好の環境

日本の農業をリードしている存在という点です。これだけ業務が多岐に渡り、全国の多くの生産者とつながっている組織は他にないと、入会前から感じていました。また全農には、畜産分野においても、特定の病気に詳しい人、飼料に詳しい人、繁殖管理に詳しい人など、幅広い人材が揃っています。仕事上で何か疑問が沸き上がった時に「あの人に聞いてみよう」と頼れる人が多くいるのは、全農という大きな組織ならではのことで、非常に魅力的に感じています。農場の課題解決に向けて取り組んでいると、自分の力不足を感じることも多々ありますが、生産者や全農内部の専門家から多くを学んで成長し、日本の農業に少しでも貢献していきたいと思います。

Q.休日の過ごし方やプライベートを教えてください。

箏を演奏したり、同期とのオンライン飲み会を楽しんだりしています

音楽に触れることが好きで、休日はミュージカル観劇やライブ参戦などのイベントを楽しんでいます。また最近、箏(こと)の習い事を始めました。箏を演奏するのは高校の部活以来ですが、発表会や資格試験といった目標ができて良い刺激になっています。お酒を飲むことも好きです。同期と飲みに行ったり、学生時代の友人とオンライン飲み会を開いたりして、お互いの近況報告や他愛ない会話を楽しんでいます。東北には美味しい日本酒やクラフトビールなどがたくさんあるので、いろいろな種類のお酒に挑戦しています。

Q.就活生へのアドバイスは?

就活中は「企業に入ること」がゴールと思いがちですが、その業界に就職して「自分は何をしたいのか?」「どのようになりたいのか?」を思い描くことが大切です。私の場合、「家畜の感染症にかかわる仕事をしたい」というポイントは外せませんでした。1つの業界・業種に縛られることなく、少しでも気になる分野や業界があれば、積極的に調べてください。また、就職活動はこれまでの人生を振り返って自分自身を見つめ直す良い機会ですが、それだけ骨の折れる作業で、体力と精神力が必要です。家族や友人、周りの人々との会話を楽しむ中で自分自身を見つめ直し、周りへの感謝の気持ちを忘れずに頑張ってください。

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※使用画像については、みのりみのるプロジェクト「AGRIFUTURE」より一部転載しています。