Q.どのような仕事をされていますか?
取引相場の変化を予測し、販売戦略を考える
現在所属している園芸推進課は、青果物・花卉の市場流通にかかる販売業務と産地の振興を行う部署です。販売面では日々出荷される生産物について、販売情勢に基づき各品目の出荷先、出荷量の調製を行っています。
全国的に農業者の高齢化を主な要因とし生産量が落ちている状況下、反対に量販店は広域・大型化している事から大口顧客が増加しています。こういった需要に対しては各個人・地域だけでは対応できない為、千葉県では「オール千葉」と称してまとまりのある青果物の安定供給を目指し、県内で出荷規格を統一した販売や、県内JAと連携したPR活動を行っています。
また、産地状況と同様に消費動向についても核家族化や簡易的に調理できるものが好まれるようになるなどニーズの変化があります。現時点であるものだけを販売するのではなく、生産規模拡大に向けた省力化と消費側のニーズの摺り合わせを行いながら、販売提案や作型・品目の提案を行う事で、農家の所得向上を目指しています。
私は、千葉県内全域のねぎ類、にら、菌茸類、いちご、大和芋の担当をしています。朝はその販売状況を収集し、その情報をもとに販売戦略を考えて出荷先の調整、産地への情報発信を行います。来週の天気、他産地の天気や出荷量、テレビの健康番組などメディアへの露出、ちょっとした事で、数日後には取引相場が一変する事もあります。その情報をいち早く掴み、担当品目の販売に活かせるかが求められます。
日々完結の販売業務とあわせて、中長期的な業務として生産動向を把握し、需要変化を見た中で、作付時期や出荷形態を含めた生産提案を進めています。