Q.どのような仕事をされていますか?
米の集荷、販売を通して県内の米の生産拡大を目指す
私の所属する食糧生産課は、米・麦・大豆の生産振興、集荷、販売や酒米の委託搗精業務などを行っています。高品質、良食味な米麦を安定供給するために、様々な技術の導入普及や適地適作を基本とした品種の提案など「売れる米づくり」、「実需者ニーズにあった麦づくり」推進をしています。米においては株式会社ひめライスとともに県域生産・販売一貫体制に基づき、安全・安心な愛媛県産米を県内消費者に届ける体制を構築しています。また、愛媛県は「はだか麦」が34年連続で生産量日本一(令和2年産実績)を誇っており、販売量の拡大および新規加工品の開発に取り組んでいます。
そんな業務の中で私が担当するのは米の集荷、販売業務。一言で「米」と言っても、その用途や品種の特性によってうるち米、もち米、酒造好適米、飼料用米、加工用米…など様々な種類があります。私はそれらを生産者やJAから集荷し、それぞれの用途に合わせて県内外の卸業者や酒造組合などへ販売しています。お米は工業製品と違い一年一作のため、「在庫がなくなりそうだから追加で作る」といったことができません。そのため、いかに実需者が求めるものを集荷し安定供給するかが重要です。そのことは生産者手取りの向上、安定化にも繋がります。集荷業務は生産者やJAを訪問し、作付けしてほしい品種の推進や新技術、資材の提案、集荷拡大に向けた対策の検討を行っています。販売業務では、各販売先と商談を行い、販売数量や価格等の条件を交渉し、契約の締結作業、受注された米の納品を行っています。また、広告代理店と協力し、愛媛県産米のPR活動を行っています。