Q.どのような仕事をされていますか?
和牛の生産拡大や生産者の収入向上を支援
家畜流通課は、主に和牛の繁殖に関わる部署です。広島県は古くからの和牛の産地であり、その歴史と伝統を強みとしたブランドを軸に、繁殖部門と肥育部門が一体となってより良い環境作り、生産体制の確立を目指した業務を行っています。その中で私は主に、広島県内の和牛生産基盤の拡大に関する業務や牛が生まれた際の検査や繁殖牛となる際の登録、家畜市場の運営に携わっています。
生産基盤の拡大については、生産者の高齢化が進み、和牛数も減少する恐れがある中で、県内で飼養されている和牛の数を増やすために、若い生産者の規模拡大や新規就農を支援するための牛舎建築に関する業務を行っています。また、牛の凍結精液の販売も行っています。この業務は、すべての和牛事業の第一歩である牛の生産に寄与するため、生産者の収入向上につながる提案と同時に、広島県の特色を持った牛を生産していくための重要な業務だと考えています。牛の検査では、自分が販売した精液から生産された牛を確認できるため、牛の特徴を知ると同時に、次の提案などにつなげることができます。
また、市場運営ではせりの仕切りや窓口での精算業務を行っています。せりでは生産された牛が適正な価格で取引されるよう購買者の方々に正確に情報を伝えることを意識しています。上場された牛を見ることも牛の特徴を知る手段のひとつなので、市場が開催される度に多くのことを学んでいます。